リアテックシートの使い方

上手に仕上げるコツは、一にも二にも環境整備

具体的なリアテックシートの貼り方テクを説明しましょう。施工時はまず最初に、シートを貼る壁面のみではなく床面も徹底して清掃し、必要に応じて水をまけるように水を入れたバケツを必ず用意して防菌対策を行ってください。

 

また暗い環境では異物混入や空気泡を見逃す恐れが生じるため、必要十分な照明のもとで作業をしてください。清潔かつ明るい環境を整えることが、リアテックシートを美しく貼るために不可欠の第一条件なのです。

 

さらに作業場の温度と湿度の調整をします。適切な貼りつけ温度は20℃~25℃(最低可能温度は12℃)。リアテックシートを保管するさいは直射日光を避け、常時38℃以下を保てる場所にしましょう。

 

低温時ではシート裏面の接着効果が発揮されにくく接着不良になりやすいため、ジェットヒーターなどパワフルな暖房器具を用意して環境を改善するか、あるいは施工時期の延期をすすめます。

 

低温だと、材質によっては割れやすくなるという問題も出てくるのです。反対に高温時では、直射日光に照らされた下地面は極端に粘着力が強くなり、貼りつけ後の調整も困難で作業性がわるくなります。

 

またフィルムがより柔軟となって扱いにくくなるので、とくに注意が必要です。時間帯をずらすなど、下地が冷めるのを待ってから施工してください。さらに施工後の急激な温度変化は膨れや目隙を誘発します。くれぐれも施工現場の温度管理は適切に。